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2010年3月

2010年3月11日 (木)

菜の花忌報告・・・

 一ヶ月前の212日は司馬遼太郎さんの命日「菜の花忌」でした。司馬遼太郎は野に咲く花、とりわけタンポポや菜の花といった黄色い花が好きでした。中学校2年に司馬さんの小説「竜馬がゆく」を読んで以来、司馬さんへの敬愛は変わらず、今も書棚には司馬小説を書くことはありません。

 東大阪にある司馬遼太郎記念館は司馬さんの自宅であった場所に立てられました。司馬さんは自分の書斎の前に菜の花を植え、春の開花を楽しみにしていたということです。このあたりは、小さいながら雑木林風の庭になっていて、今も同じようにボランティアの皆さんが菜の花を植えているとのことです。この212日にあわせ、1997年以来、毎年、東京と大阪交互にシンポジウムや講演会を開いています。会場に全国から贈られる菜の花約3500本が飾られ、終了後、入場者にお配りするのが恒例になっています。

 1998年以来、自分は東京で開催される菜の花忌は欠かさず参加させていただいています。今回のシンポジウムは「『坂の上の雲』と日露戦争」 がテーマ、パネリストは篠田正浩氏(映画監督)、黒鉄ヒロシ氏(漫画家)、松本健一氏(評論家) 、加藤陽子氏(東京大学教授)、司会進行は第一回からの古屋和雄NHKアナウンサーです。Photo_2 2 ちょうど昨年からNHKで大型ドラマ「坂の上の雲」が放映ですので、この最近は「明治」が主題です。行っています。

 当日は降りしきる雨にもかかわらず、会場の日比谷公会堂はほぼ満席、この会はさすがに自分よりも遥かに「人生の先輩」の方々が多く、自分はまだ若輩の部のようでした・・

 今回のテーマなので主題は秋山好古・真之兄弟を中心とした話題が多く、日露戦争の意味とその後の暗黒な昭和期の軍部の暴走にも言及していました。

 坂の上の雲の冒頭「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている。 」という伸びやかな文章からも伝わるように司馬さんが好きな「明治時代の明るさ」を改めて感じたシンポジウムでした。中学校3年のとき、夢中で読んだ坂の上の雲が、今日映像としてみることの幸運を日々感じている昨今(6歳の娘と一緒に見ることができるなんて、まさに夢のよう!!主人公の3人の阿部さん・本木さん・香川さんの熱演は胸を熱くする思いです)、この菜の花忌にあわせて、久々に司馬さんの「明治という国家」を読み返しました。2年に一度、このような会に参加できる自分の幸運を感じています。

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